インターからハーバード・スタンフォード・MIT、そしてゴールドマン・マッキンゼー・三菱商事に行く子、行けない子。差は英語ではなかった!

Emi Sakashita
α事務局

インターからハーバード・スタンフォード・MIT、そしてゴールドマン・マッキンゼー・三菱商事に行く子、行けない子。差は英語ではなかった

アルファ・アドバイザーズCOOの坂下絵美です。

先に結論を書きます。

インターに通っても、ハーバード、スタンフォード、MITに届くのは一握りです。
届く子と届かない子の差は、英語ではありません。
差がつくのは、数学と、考える深さです。

そしてこの差は、大学で終わりません。
ゴールドマン・サックス、マッキンゼー、三菱商事の選考で、もう一度同じ形で出てきます。

今回のご相談

「娘は都内のインターナショナルスクールに通うGrade 9です。学校はIBです。小学校から英語環境で育てて、ハーバードやスタンフォードのような海外のトップ大学に行ってほしいと思ってきました。ただ、いまの学校からアイビーリーグ合格は過去でも数名です。本人は将来やりたいことが特に決まっていません。数学は苦手で、来年のIBの科目選択では数学を軽いほうにしたいと言っています。親は日本の受験を経験してきたので、それに比べるとかなり数学もペースがゆっくりだと思っていますが。。。このまま進めて大丈夫でしょうか。」

学校サイトの「ハーバード合格」を、そのまま信じない

まず、Grade 9で気づいたのは早いです。間に合います!
インターでも最近は、アイビーリーグ、MIT、リベラルアーツトップなども極めて少ない合格者しかいない、、という不安の声もあります。「学年の真ん中の子が、どこに進んだか」も見ておきましょう。
私が相談を受けている範囲でも、インターから海外トップ大学に届くのは学年の上位数人、というケースがほとんどです。

ただ、インターだから合格しない、ということではありません。
また有名インターでなければハーバード、スタンフォードが無理ということでもありません。もっといえばハーバード、スタンフォードに行ったから、将来のキャリア、ゴールドマン、三菱商事、米国就職等々、、、が有利になるわけでもありません。

では、何がトップ校、トップ企業内定する人の共通点なのか?3つ書いていきます!

ハーバード・スタンフォード・MITに届く子、届かない子。3つの差

差1:数学を手放すか、手放さないか

ハーバード、スタンフォード、MITは、いまSATかACTの提出を必須にしています。
SATは点数の半分が数学です。
合格者のSATは1500点台が中心で、数学で落とせる点はほとんどありません。

IBでは、Grade 10の終わりまでに、Grade 11〜12の2年間(DP)の科目を選びます。
数学は大きく2種類あります。理論寄りの「Math AA」と、応用寄りの「Math AI」です。それぞれに上級(HL)と標準(SL)があります。

ここが分かれ道です。
ケンブリッジやLSEの経済学部、インペリアル・カレッジの工学部は、Math AAのHLを求めています。
MITは、高校で微積分まで学んでおくことを出願者に勧めています。
「苦手だから軽いほうに」で選んだ瞬間、出願できる大学と学部が静かに減っていきます。
本人も親も、それに気づくのはGrade 12になってからです。

私が言う「数学」は、公式を覚えることではありません。
数字を見ても固まらないこと。複雑な話を、順番に分けて考えられること。
文系に進んでも、一生使う力です。

差2:英語の流暢さで、考えの浅さが隠れていないか

インター生は話せます。プレゼンも上手です。
だから周りの大人は「この子はできる」と思ってしまいます。

でも「なぜそう思うの?」を3回続けると、止まる子が多い。

スタンフォードの出願には、例年「いま社会が直面している最も大きな課題は何か」を短く答える設問があります。
ここで差がつくのは英語ではありません。どこまで自分の頭で考えてきたかです。
文法が完璧でも、ニュースで見た話をなぞっただけの答えは、何万通の中に埋もれます。

脳は、よく使う回路ほど強くなります。
浅く答えて褒められる毎日を10年続ければ、それがその子の普通になります。
逆に言えば、今から深く考える練習をすれば、ちゃんと変わります。

差3:何も決めないまま、出願の年を迎えるか

「将来やりたいことは未定」。Grade 9なら普通です。

ただ、未定のままGrade 12になると、こうなります。
アメリカはCommon Appで十数校。イギリスはUCASで5校。オーストラリアのメルボルン大学やシドニー大学。日本の東大CoD、早稲田、慶應、上智。
受かりそうなところを全部受けて、エッセイにはどの大学にも出せる話を書く。
結果、どこにも強く刺さりません。

特にイギリスのUCASは、5校に同じ志望理由書を1通だけ出す仕組みです。
学ぶ学部を決めていないと、そもそも書けません。

決まっていないことが問題なのではありません。
決めるための作業を、誰もさせていないことが問題です。
学校のカウンセラーは出願の手続きには詳しいですが、その先のゴールドマンやマッキンゼーの選考までは見ていません。

大学に入ったあと、ゴールドマン・マッキンゼー・三菱商事でもう一度同じことが起きる

アルファは18年間、大学受験だけでなく就活も見てきました。
だから、この先に何が起きるかを知っています。

海外の大学に通う日本人学生の多くは、ボストンキャリアフォーラムで日本の採用に応募します。
三菱商事などの総合商社は、海外大学の正規留学生向けに別枠の採用もしています。
どちらの会場にいる学生も、全員英語ができます。英語は武器になりません。

そこで問われるのは、こういうことです。
ゴールドマン・サックスでは「なぜ投資銀行なのか。なぜゴールドマンなのか」。
マッキンゼーでは、ケース面接で、その場で数字を使って考えられるか。
三菱商事では「なぜ商社なのか。なぜ三菱商事なのか」。そして「なぜその国の大学を選んだのか」。

Grade 9で先送りにした3つ(数学、考える深さ、決めること)が、21歳でそのまま返ってきます。

私が見てきた限り、アイビーリーグを出た日本人でも、就職先はゴールドマンやマッキンゼーより、Big4(デロイト、PwC、EY、KPMG)やテレビ局のほうが多いのが実際です。
どれも悪い就職先ではありません。
ただ、ハーバードに行けば自動でゴールドマンに行けるわけではありません。
大学名ではなく、10代で何を鍛えてきたかで決まります。

アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、日本。国ごとに求められるもの

アメリカ(ハーバード、スタンフォード、MIT、プリンストン、イェール、ペンシルベニア大学ウォートン校)
就職の出口は一番強いです。ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、JPモルガンへの道が太いのはここです。
そのかわり、学校の成績(GPA)、SAT、課外活動、エッセイのすべてを見られます。

イギリス(オックスフォード、ケンブリッジ、LSE、インペリアル・カレッジ、UCL)
出願の時点で学部を1つに決めます。
IBやA-Levelの科目選択が、そのまま出願資格になります。
Grade 10やIGCSEでの科目選びを軽く決めると、後から取り返せません。

カナダ、オーストラリア(トロント大学、マギル大学、UBC、メルボルン大学、シドニー大学)
いい大学です。
ただ「アメリカより入りやすそうだから」で選ぶと、就活で「なぜその国を選んだのか」に答えられません。

日本(東大CoD、慶應PEARL、早稲田SILS、上智FLA、ICU)
併願先として十分ありです。
ただし「海外がだめだった時の保険」として受けると、志望理由が書けずに落ちます。

国を先に決めるのではありません。
出口を先に考えて、そこから国と大学を決めます。

学年別、いまからやること

Grade 7〜8(IBのMYP、イギリス式ならIGCSEに入る前)
数学の土台を固める。日本の中学数学レベルを先に終わらせる。
「なぜ?」に、文章で答える練習を始める。

Grade 9〜10(IBのDP、A-Level、APの科目選択の前)
将来の方向を、仮でいいので決める。
数学は安易にMath AIのSLに下げない。志望の学部が決まる前に下げると、選択肢が先に消えます。
アメリカンスクールなら、AP Calculusまで進む前提で計画する。
SATの数学を始める。

Grade 11〜12
SATで1500点台を取りきる。
出口から逆算して、Common AppとUCASの出願校を決める。
エッセイを、時間をかけて掘り下げる。

将来の方向は、家で親子で話しても、なかなか出てきません。親には本音を言いにくいからです。
ここは私たちと一緒に、「なぜ」の、そのまた「なぜ」まで掘り下げましょう。

「うちは対象外」と思っていませんか?柳井正財団と笹川平和財団の奨学金

インターに通わせているご家庭ほど、「奨学金はうちには関係ない」と思い込んでいます。

◼︎笹川奨学金(笹川平和財団)
年齢制限も所得制限もありません。
対象は、アメリカとイギリスの財団が指定する大学です。

◼︎柳井正財団の海外奨学金
家計支持者(学費や生活費を負担する人。ご両親とも該当します)の所得が2,700万円以下なら対象です。
インターナショナルスクールの生徒も応募できます。
予約型は学校の推薦が必要で、SATなどの学力試験と英語試験のスコアも応募の条件になります。

奨学金でも結局、数学とエッセイで決まります。
(条件は年度で変わります。応募の前に、必ず財団の最新の募集要項を確認してください。)

アルファ・ジーニアスでやっていること

数学トレーニング・SAT個別指導
勉強は私が直接見ます。
女子学院から東京大学理科二類に現役で入った勉強のやり方で、SATの数学、IBのMath AA、AP Calculusまで引き上げます。
インター生の数学は、やり方を変えれば伸びます。

教育戦略アドバイザリー
将来の方向、IBやA-Levelの科目選択、行き先の国、東大CoDや早慶との併願の組み方を一緒に決めます。
最初の一歩はここからです。

海外大学・帰国生入試の出願アドバイザリー
Common App、UCAS、東大CoD、早慶の英語学位プログラム。
エッセイを「なぜのなぜ」まで掘り下げます。

その先の就活まで
ボストンキャリアフォーラム、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、マッキンゼー、BCG、三菱商事、三井物産。
大学に入ったあとの就活まで、同じチームが見ます。

アルファの実績
海外大学:ハーバード、スタンフォード、プリンストン、イェール、コロンビア、ペンシルベニア、UCバークレー、UCLA、NYU、オックスフォード、ケンブリッジ、LSE、UCL、インペリアル・カレッジ、トロント、NUS
奨学金:柳井正財団、笹川平和財団、孫正義育英財団、JASSO、トビタテ!留学JAPAN
就職:ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、JPモルガン、マッキンゼー、BCG、ベイン、三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、Google

受験の技術。就職の出口。海外の大学が見ている基準。人が変わる仕組み。
この4つを1社で持っているのは、アルファだけです。

よく言われること

「早稲田や上智に行けるなら、それで十分では?」
十分いい大学です。行きたい理由があるなら、胸を張って選んでください。
ただ、ハーバードやMIT、その先のゴールドマンやマッキンゼーに届く力のある子が、数学と準備不足だけで選択肢を失うのはもったいない。
全部を選べる状態でGrade 12を迎えることが大事です。

「英語ができるから大丈夫では?」
英語は入場券です。ハーバードの出願でも、ボストンキャリアフォーラムでも、全員が持っています。
合否は数学と、考える深さで決まります。

「まだGrade 9なので早いのでは?」
IBのDPの科目選択の前が、一番効きます。選んだ後では戻れません。

「学校にカウンセラーがいます」
出願の手続きは学校に任せて大丈夫です。
私たちが見るのは、何を学び、どこで働くかという中身です。

最後に

インターに通わせたのは、正しい判断です。
英語という大きな武器は、もう手に入っています。

あとは、数学と考える深さを足すだけです。
そこが揃えば、ハーバードもスタンフォードもMITも、その先のゴールドマン・サックス、マッキンゼー、三菱商事も、ちゃんと届く場所になります。

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坂下絵美

女子学院→東京大学理科二類現役合格→東京大学薬学部→同大学院薬学系研究科 薬科学専攻 修士課程修了(薬品作用学教室・海馬の神経回路研究、査読論文共著)。外資系製薬企業で中枢神経領域の研究開発に従事後、コロンビア大学教育大学院にて臨床心理学を研究。アルファ・アドバイザーズCOO(2020年〜)。アルファは18年間で累計8万名以上をサポート。

2026/10/01 18:01:26
Emi Sakashita
α事務局

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著者プロフィール

アルファ代表TJプロフィール
TJ:住友商事株式会社(主計部にて本社及び関係会社800社超の予算・決算・業績管理、IR業務に従事。米国住友商事(NY)における研修生として選抜(最年少)住友商事出資の米国電炉事業会社再生等に従事。プロジェクト・ファイナンス部にて、開発途上国におけるインフラストラクチャー・プロジェクト向け大型ファイナンス組成やジュピターテレコム向けファイナンス組成等に従事。欧米MBAプログラム派遣生に選抜)シカゴ大学ビジネススクール(MBA) 留学(ファイナンス、アントレプレナーシップ、オーガニゼーション・マネジメントを専攻)。シカゴ大学日本人会(The University of Chicago Japanese Association)ファウンダー。シカゴ大学ビジネススクール初の「JAPAN TRIP」企画・実行(その後毎年恒例となる)。ゴールドマン・サックス証券株式会社 投資銀行部門 勤務(メディア、消費財等分野における数々のM&Aアドバイザリー、資金調達(IPO含む)サポートに従事。プライベートエクイティ投資及び事業再生サポート業務に従事。)経済同友会 第四回起業塾 塾生(応募200名以上の中から、6名の塾生の一人に選抜。ハーバード、スタンフォード等欧米アジアトップMBA、大学院、大学、ボーディングスクール合格者多数輩出。三菱商事、マッキンゼー、ゴールドマン・サックス、ブラックロック、Google、BIG4コンサル/FAS、電通、トヨタ、三菱UFJ銀行、野村證券などトップ企業内定等の指導実績多数。TOEFL、GMAT、IELTS、GREの個別指導も徹底的にやりきる指導に定評あり。ゴールを設計し、ゴールを達成させるために比類ないクオリテイを求めることで高い評価を得ている。TJをアドバイザーにつけたいという依頼が殺到している。

坂下絵美(Emi Sakashita)
女子学院卒業後、東京大学に現役進学、東京大学薬学部・東京大学大学院薬学系研究科にて、脳機能・記憶・うつ等(海馬)の研究に従事。卒業後は製薬系企業での抗うつ薬等中枢神経系の新薬開発に従事。コロンビア大学大学院(臨床心理学専攻)にて認知行動療法や発達心理学等、うつや引きこもりに関する研究に従事。アルファ・アドバイザーズCOO、また脳科学、臨床心理学に基づくオンラインサポート「メンタルラボ」代表も務める。
幼少期には公文式で4学年先以上、小学校入学前に小学校4年までの算数をマスター、中学受験でも最高効率の勉強方法により最小の勉強時間(受験前日までテレビ鑑賞を満喫)で女子学院に合格、大学時代も塾講師、家庭教師として30名以上の生徒を御三家合格に導く指導力を持つ。東京大学で研究した脳機能・記憶のメカニズムをベースに、製薬企業では抗うつ薬の開発に携わり、さらにコロンビア大学大学院で臨床心理学を学び、認知行動療法や発達心理学の知見を深めている。脳科学と心理学の知見を活かし、一人ひとりの学習スタイルに合わせたパーソナライズされたプログラムを提供。まさにあなたの知能と思考、可能性を最大化する「学びのパートナー。」「最速で最高の結果を出す効率的な学び方」についてアルファ受講生から高い評価を得ている。

2026/10/01 18:04:00

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