海外高校・UWC留学
【2026年最新版】海外ボーディングスクール完全ガイド|米国名門10校・スイス・UWC・英国イートンほか世界のトップ校を徹底比較
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「中学・高校から海外のボーディングスクール(全寮制学校)に子どもを送りたい。でも、どの国のどの学校が我が家に合うのか、費用はいくらかかるのか、情報が多すぎて分からない」
そんなご家庭のために、この記事では世界のボーディングスクールを代表する5つの選択肢を、2026年8月時点の最新学費とともに一気に整理します。
ボーディングスクール概要
- アメリカ名門「テンスクール」:世界最高峰の進学校グループ。ハーバードやスタンフォードへの登竜門
- スイスのボーディングスクール:世界の王侯貴族・経営者一族が集う、安全性と国際性の頂点
- UWC(ユナイテッド・ワールド・カレッジ):日本から経団連の奨学金で挑戦できる、世界18校の国際学校ネットワーク ※UWCシンガポールなど別途あり
- 英国パブリックスクール&世界のトップ校:イートン、ハロウの本家英国から、日本(安比・柏の葉)、韓国・済州、豪州、カナダへ広がる名門ネットワーク
- コスパ重視の現実的な選択肢:英語力が完璧でなくても入学でき、費用も抑えられる学校
それぞれ求められる英語力も、出願の難易度も、費用も、そして「向いているご家庭」もまったく違います。最後まで読めば、我が子にどのルートが合うのか、いつから何を準備すべきかが見えてくるはずです。
> 本記事の学費について:
各校の公式サイト等をもとにした2025-26年度または2026-27年度の年間費用です。
円換算は2026年8月時点の為替レート(1ドル≒160円、1スイスフラン≒197円、1ポンド≒216円、1カナダドル≒115円、1豪ドル≒113円、100韓国ウォン≒11円)による概算です。出願時には必ず最新情報をご確認ください。
そもそもボーディングスクールとは?
ボーディングスクールとは、生徒が学校敷地内の寮で生活しながら学ぶ全寮制の私立学校です。欧米では数百年の歴史を持ち、単なる「学校」ではなく、学習・スポーツ・芸術・寮生活のすべてを通じて人格を育てる場として、各国のリーダー層の子弟教育を担ってきました。
日本の中学・高校からの正規留学先として選ばれる理由は大きく3つあります。
一方で、学校選びと出願準備の複雑さは日本の中学・高校受験の比ではありません。国・学校ごとに求められる試験(SSAT、TOEFL、面接など)や出願時期が異なり、学費も年間500万円前後から3,000万円超まで6倍以上の開きがあります。だからこそ、まず全体像をつかむことが大切です。
第1章 アメリカ名門「テンスクール」世界最高峰の10校
テンスクールとは
アメリカには約300校のボーディングスクールがありますが、その頂点に立つのが 「テンスクール(Ten Schools Admission Organization/TSAO)」 と呼ばれる名門10校のグループです。半世紀以上の歴史を持つ連盟で、日本でいえば「御三家」のような存在。卒業生にはケネディ大統領(チョート)、ブッシュ父子大統領(アンドーバー)、Facebook創業者マーク・ザッカーバーグ(エクセター)など、世界を動かしてきた人物が名を連ねます。
各校とも合格率は約13〜25%と狭き門で、ハーバード、イェール、スタンフォードなどトップ大学への進学実績は全米屈指です。
10校の学費一覧(2026-27年度・ボーディング生)
※金額は寮費込みの年間授業料。制服・保険・小遣い等の諸費用は別途。タフトのみ公式未確認の参考値です。
各校のハイライト
フィリップス・アカデミー・アンドーバー(1778年創立)は全米最古級・最大規模(約1,150名)の名門で、家庭の経済状況を合否判定に一切考慮しない 「ニードブラインド」入試を採用。留学生にも適用され、実力さえあれば奨学金で学べます。
フィリップス・エクセター・アカデミーは、12名の生徒が楕円形のテーブルを囲んで議論しながら学ぶ 「ハークネスメソッド」発祥の地。世界最大級の高校図書館と約16億ドルの潤沢な基金を持ち、10校の中では学費が最も低く抑えられています。
チョート・ローズマリー・ホールはケネディ大統領の母校。ロボティクスや環境研究など8つの特色プログラムを持ち、生徒の3分の1が在学中に海外研修を経験します。
ディアフィールド・アカデミー(1797年創立)は歴史的な村に立地する全校650名の緊密なコミュニティが特徴。「留学生にも家計状況に応じた必要額を100%支給する」と明言している、国際生に手厚い学校です。
ザ・ヒル・スクールは「ファミリー・ボーディングスクール」を掲げ、正装での家族式ディナーなど伝統を重んじる校風。映画監督オリバー・ストーンの母校で、10校の中では比較的合格率が高め(約25%)の狙い目校です。
ホッチキス・スクールは湖畔に広がる約220ヘクタールのキャンパスに自校農場やゴルフコースまで備える環境が魅力。在校生の28%が学費全額免除で学んでいます。
ローレンスビル・スクールはプリンストン大学から車で10分の立地。英国式の「ハウス制」寮生活とハークネス式授業を組み合わせた教育で知られ、アリババ共同創業者ジョセフ・ツァイの母校でもあります。
ルーミス・チャフィー・スクールは10校で唯一、標準テスト(SSAT)を任意提出(米国内出願者)とする柔軟な入試が特徴。グローバル環境研究センターやイノベーション施設など、探究型の学びに強みがあります。
セント・ポールズ・スクールは全校生徒約540名が全員寮生活を送る、全米でも数少ない 「完全寄宿制」。教員も全員キャンパス内に住み、密度の濃い共同体を築いています。ジョン・ケリー元国務長官の母校。
タフト・スクールは「奉仕される者ではなく、奉仕する者に」をモットーに、リーダーシップと奉仕の精神を育てる伝統校。在校生の約2割が留学生で、国際色も豊かです。
出願に必要なもの
テンスクールの出願は、日本の受験とはまったく別の競技だと考えてください。
つまり、9月始業の前年秋には出願書類一式を完成させる必要があり、SSATとTOEFLの準備を含めると遅くとも出願の1年半前には対策開始が現実的なスケジュールです。
> 向いているご家庭:世界トップの学業環境で挑戦させたい/お子さん本人に高い英語力と学習意欲がある/米国トップ大学進学を視野に入れている。なお、アンドーバー、エクセター、ディアフィールドなどは留学生にも奨学金の門戸を開いており、「学費が理由で最初から諦める」必要はありません。
第2章 スイスのボーディングスクール——世界の頂点に立つ教育環境
なぜスイスは「世界一」と言われるのか
スイスのボーディングスクールは、世界で最も学費が高いことで知られます。
トップ校の年間費用は約1,400万〜3,000万円超。それでも世界中の王室・経営者一族が子どもを送り続けるのには理由があります。
「教育」というより 「人生の資産」への投資と考える家庭が世界から集まります。
主要10校の学費一覧(年間・寮費込み)
※学年により変動。※印は学校が学費を公表していないか確認中のため、信頼できる第三者機関の参考値。別途、入学金・保証金・制服・遠征費等で年間15〜25%程度の追加費用を見込むのが一般的です。
注目校ピックアップ
ル・ロゼ(1880年創立)は 「王の学校」の異名を持つスイスの象徴的存在。スペイン王室、ベルギー王室などの卒業生を輩出してきました。最大の特徴は、1月〜3月の冬学期に全校がレマン湖畔からスキーリゾートのグシュタードキャンパスへ移動する二拠点制。仏英バイリンガル教育で、IBかフランス式バカロレアを選択します。
ロゼンベルクは 「世界一学費が高い学校」と呼ばれる少数精鋭校(約280名)。宇宙建築企業と共同開発した宇宙居住モジュールやロボティクス施設を備え、一人ひとりに合わせた「タレント&エンリッチメント」教育で未来のリーダーを育てます。
エイグロン・カレッジは標高1,250mのアルプス山中にあり、全生徒必修の登山遠征プログラムが名物。珍しい非営利運営の学校で、2025年卒業生のIB平均スコアは36.3点と学業面も堅実です。
ボー・ソレイユ校(1910年創立)は、ネパールやアフリカでの人道支援遠征など「教室の外の学び」を徹底する超少数精鋭校。世界約50カ国から約260名だけが学びます。
レザン・アメリカン・スクールは米国式カリキュラム+IBの家族経営校。スイス名門には珍しく在校生の約3割が奨学金・学費支援を受けており、支援制度に積極的です。
タシス・スイス(1956年創立)はヨーロッパ最古のアメリカ系ボーディングスクール。イタリア語圏ルガーノの美しい丘に立ち、APとIBを両方提供する数少ない学校です。
コレージュ・デュ・レマンはジュネーブ近郊の大規模校(全体約1,900名)で、IB・フランス式バカロレア・スイス・マチュラ・米国ディプロマと進路の選択肢が最も広いのが強み。
インスティテュート・モンタナ(1926年創立)は、この中では突出してコストを抑えられる約1,400万円。スイスの名門でありながら米国名門校と同水準の費用で、IBとスイス・マチュラを提供します。
スイス留学は「サマースクール」から始めるのが定石
スイスの名門校のほとんどは、夏休みに1〜4週間のサマースクール(ル・ロゼ、タシス、エイグロン、ボー・ソレイユなど)を外部生に開放しています。費用は数十万円〜200万円程度。本入学の前にお子さんとの相性を確かめられるうえ、サマー参加の実績が本出願でプラスに働くこともあります。「いきなり年間3,000万円」ではなく、まず夏の体験から始めるのが賢い進め方です。
> 向いているご家庭:安全性と環境を最優先したい/英語に加えフランス語・ドイツ語も身につけさせたい/世界の富裕層ネットワークの中で育てたい。学費は世界最高水準ですが、モンタナやブリヤモンのような「良心的価格帯」の名門も存在します。