こんにちは、アルファアドバイザーズ代表のTJです。

本日は社会人がこれから確実に身につけるべき専門性について、できるだけ分かりやすくまとめてお伝えします。キャリアの潮目が大きく変わる今こそ、何を磨くべきかを冷静に考える必要があります。

なぜ今、「専門性」がない社会人は苦しくなるのか

最近の日経新聞でも、50代の早期退職後に転職が決まらず、年収を大きく落とさざるを得ない“ジェネラリスト”が増えていると報じられました。
以前は、大企業に入り、部署を渡り歩きながら幅広く経験していれば、自然と昇格できた時代もありました。しかし今は違います。AI・DXの加速、海外ファンドの日本進出、そして黒字リストラ。こうした流れの中で、「何ができるのか」ではなく「何ができないのか」が厳しく問われる環境になっています。

アルファにも
「このまま会社にいても専門性が何もない」
「転職したくても武器になるスキルがない」
という相談が日々寄せられています。ここには決して悲観ではなく、正しい一歩を踏み出すチャンスがあります。

企業が本気で求めている専門性は、実は2つだけ

アルファが18年、GAFA・PEファンド・ヘッジファンド・外資投資銀行・外資コンサル・総合商社を見てきてはっきり言えるのは、
「企業が高く評価する専門性は、ほぼ2つに絞られている」という事実です。

1つは、事業・投資判断の基盤となる経営の専門性。
もう1つは、圧倒的なスピードでビジネスを変えつつあるデータ・テクノロジーの専門性。

そしてこの2つを、グローバルな場で使いこなせるかどうか。
年収1,500万〜3,000万のオファーが飛んでくる人と、なんとなく転職を繰り返す人の差は、ほぼここに集約されます。

専門性①：経営（ビジネス・ファイナンス）の専門性

経営の専門性とは、「偉くなるための知識」ではなく、ビジネス全体を数字で理解し、意思決定できる力です。
財務諸表の構造、投資判断の考え方、事業がどこで利益を生むのかといった、ビジネスの“骨格”を理解する力。PE、ヘッジファンド、投資銀行、商社、コンサル、GAFA…どの世界でもこれは共通言語になっています。

「営業経験はあるが、数字の意味が分からない」
この状態では、どれだけ頑張っても上のレイヤーにはたどり着けません。逆に、数字で語れるようになった瞬間、見える景色は一気に変わります。

専門性②：データ・テクノロジーの専門性

もう1つの軸がデータ・テクノロジーです。ただし、「全員が高度エンジニアになるべき」という話ではありません。企業が本当に求めているのは、データの構造を理解し、ビジネスに応用できる人材です。

コンピュータサイエンス、データサイエンス、統計、プログラミング、ビジネスアナリティクス…。こうした“数字の言語”を理解できる人は、外資投資銀行、ヘッジファンド、アセットマネジメント、商社のDX部門、外資コンサルのデジタル領域、そしてGAFA・ビッグテックで圧倒的に評価されています。

一方で、数字・データから逃げてきたキャリアだと、最初から勝負の土俵に乗れません。AI時代に生き残れるのはデータを使いこなせる人材です。

やってはいけない「専門性」の身につけ方

相談を受けていて、危ないと思うパターンもあります。
資格を“並べるだけ”、グローバル経験がないまま中小企業に横滑り、長期ゴールがないまま不満ベースの転職を繰り返す。こうなると企業規模も年収も下がり続け、戻すのが極めて難しくなります。

大切なのは、「どのマーケット(専門性)で戦うのか」を起点に、必要な専門性を逆算すること。ここからすべてが始まります。

専門性は「逆算」でしか設計できない

正しい専門性の身につけ方は、次のステップで確立します。

まずは長期ゴールを立てること。転職と言ってもGAFAなのか、PEなのか、商社や外資アセマネなのかによって、今後の戦略が変わってきます。
どの土俵に立つかが決まれば、求められる専門性は明確になります。そこから、経営知識の深さ、データ・テックのレベル、必要な英語や地域性まで具体的に整理し、自分との差分を可視化していきます。

そのうえで、MBAに行くべきなのか、データ系大学院が最短なのか、あるいはデュアルディグリーが最適なのか。現職で何を積むべきか。こうした“ルート設計”を行うことで、最短距離で市場価値を引き上げることができるのです。

「このままではまずい」と感じたら、そこがスタート地点

今の会社で専門性が積み上がっていないと感じるなら、それは危機ではなくチャンスです。
経営×データ×グローバル。ここを身につければ、20代でも30代でも40代でも、年収2,000万〜3,000万の世界は普通に狙えます。

ただし、どの専門性を、どの順番で、どの環境で磨くべきか、という疑問の最適解を導くには、自力でやっても困難です。なぜならキャリアを知らない、ルートを知らない、知識がない人がほとんどだからです。
アルファでは、GAFA・PE・ヘッジファンド・外資投資銀行・外資コンサル・商社などの豊富な実績をもとに、一人ひとりに最適な「経営×データ×グローバル」の設計図を作成しています。

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TJプロフィール

TJ：住友商事株式会社（主計部にて本社及び関係会社800社超の予算・決算・業績管理、IR業務に従事。米国住友商事（NY）における研修生として選抜（最年少）住友商事出資の米国電炉事業会社再生等に従事。プロジェクト・ファイナンス部にて、開発途上国におけるインフラストラクチャー・プロジェクト向け大型ファイナンス組成やジュピターテレコム向けファイナンス組成等に従事。欧米MBAプログラム派遣生に選抜）シカゴ大学ビジネススクール(MBA) 留学（ファイナンス、アントレプレナーシップ、オーガニゼーション・マネジメントを専攻）。シカゴ大学日本人会（The University of Chicago Japanese Association）ファウンダー。シカゴ大学ビジネススクール初の「JAPAN TRIP」企画・実行（その後毎年恒例となる）。ゴールドマン・サックス証券株式会社 投資銀行部門 勤務（メディア、消費財等分野における数々のM&Aアドバイザリー、資金調達（IPO含む）サポートに従事。プライベートエクイティ投資及び事業再生サポート業務に従事。）経済同友会 第四回起業塾 塾生(応募200名以上の中から、6名の塾生の一人に選抜。
株式会社エイチ・アイ・エス 澤田 秀雄会長等起業家の方々よりの事業立上指南を頂く）シカゴ大学ビジネススクール卒業生会 プレジデント（2006-2010）ハーバード、スタンフォード等欧米アジアトップMBA、大学院、大学、ボーディングスクール合格者多数輩出。三菱商事、マッキンゼー、ゴールドマン・サックス、ブラックロック、Google、BIG4コンサル／FAS、電通、トヨタ、三菱UFJ銀行、野村證券などトップ企業内定等の指導実績多数。TOEFL、GMAT、IELTS、GREの個別指導も徹底的にやりきる指導に定評あり。ゴールを設計し、ゴールを達成させるために比類ないクオリテイを求めることで高い評価を得ている。TJをアドバイザーにつけたいという依頼が殺到している。