【偏差値表・ランキングではわからない、グローバルリーダーになるお子様の中学・高校選び!】「広尾学園が筑駒を抜いた」で学校を選び直す前に、お子様の受験・進路選びはアルファジーニアスに相談だ!

Emi Sakashita
α事務局
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「広尾学園が筑駒を抜いた」で学校を選び直す前に。偏差値表に載っていない、グローバルリーダーになる子の中学・高校選びはアルファジーニアスに相談だ!

坂下絵美(アルファアドバイザーズCOO/アルファジーニアス)

坂下絵美です。女子学院から東京大学理科二類に現役で合格し、東京大学大学院薬学系研究科で脳科学(海馬)の研究をしたあと、コロンビア大学教育大学院で研究をしてきました。いまはアルファアドバイザーズで、18年以上・累計8万名以上の実績をもとに、小学生からのお子様の教育戦略、中学・高校・大学受験、海外大学、そしてその先のキャリアまでを一貫してサポートしています。

「日本最強の勉強・受験・キャリアアドバイザー」を名乗っているのは、この一貫性があるからです。

最近、学校選び(中学、高校、大学まで)のご相談が非常に多いです。

Xでも、「駿台の東大入試実戦模試で、広尾学園の校内平均が筑駒を上回った」という投稿が話題になっていたようで、共学か別学がいいのか、御三家か新興校か、東大か海外大か、とにかくがんがん出てくる情報が正しいかもわからず、決められない、という方も多いです。

「うちは男子校志望で進めてきたのですが、やめたほうがいいですか」
「広尾学園やインター系に切り替えるべきでしょうか」
「東大に行かせたいのか海外に行かせたいのか、自分でも分からなくなってきました」

こういうご相談ですね。

先に私の立場を書いておきますが、SNSで投稿を見かけたから、といって学校を変える必要は殆どの場合ありません。

ただし、これをきっかけに、ぜひ考えてみていただきたい。これはお子様の5年後、10年後を確実に変える問いです。

「あなたは、偏差値表のどこに子どもを入れるかを考えているのか。それとも、6年後・12年後にどんな人間になっていてほしいかを考えているのか」

この記事では、まず今回の模試の話を数字で整理し、次に「別学の予後」について研究が何を言っているかを確認し、そのうえで、アルファジーニアスが学校選びをどう見ているかを書きます。読み終わったときに、お子様の学校選びの軸が一段はっきりしていれば嬉しいです。


1. 「広尾学園が筑駒を抜いた」で、何が起きたのか

模試の「校内平均」は何を測っているのか

まず、元の話は一点だけを指しています。「今年の駿台東大入試実戦模試で、広尾学園の校内平均点が筑駒を上回った」。それだけです。

模試の校内平均は、「その学校で、その模試を受けた生徒だけの平均」です。学年全体の学力ではありません。ですから、

1. 何人が受けたか(母集団の大きさ)
2. 誰が受けたか(上位層だけか、学年のほぼ全員か)
3. いつ受けたか(受験モードに入っている時期か)

の三つに強く左右されます。この三つを揃えずに比べた数字は、学校の教育力の比較としてはほとんど意味を持ちません。 これは統計の話であって、広尾学園の生徒を軽く見る話でも、筑駒をかばう話でもありません。

X上の反応を整理すると

Xでの反応を私なりに分類すると、大きく五つでした。

一番多かったのは、母集団の指摘です。 「筑駒は文理あわせて100人以上が受けるが、広尾は選抜メンバーだけではないか」「極端な話、校内で一人だけ受けて、その一人が高得点なら校内平均は上がる」。逆に「今年は文系の受験者数がほぼ同じで、それが今年の広尾の学年のすごさだ」という声もありました。どちらが正しいかは学校が公表しない限り分かりませんが、「人数と層を確認しないと比較にならない」という点では一致しています。

二つ目は、筑駒側の事情です。 筑駒は学校主導の受験対策がほとんどなく、高3の夏はまだ文化祭の準備をしている生徒が多い。11月の文化祭が終わってから一気に追い上げてくる。だから夏の模試では平均が低く出やすい、という指摘です。これは筑駒を知る人ほど頷く話だと思います。

三つ目は、「ありえない、何かの間違いでは」という懐疑。四つ目は、「広尾はインターナショナルコースを中心に、入学時点で英語力がある層が集まっていて、海外進学に強い。上位層の質が違う」という、広尾の特性を評価する声。そして五つ目が、「そもそも学校平均に意味があるのか。最終的に東大合格者数を見れば決着はつく」という冷静な声です。

本番の数字はこうです(2026年)

では、本番の数字を見てみます。2026年春の合格実績です。

筑波大学附属駒場 広尾学園
卒業生数 158名 299名
東京大学 89名(現役68名) 8名(現役7名)
東大理科三類 9名 なし
海外大学(延べ) 4名 322名
東京科学大学 5名 19名
早稲田/慶應 82名/43名 101名/81名

筑駒は158名の学年から東大に89名。卒業生数に対する割合は56%で、全国でも突出した数字です。広尾学園は299名の学年から東大8名。そのかわり海外大学の延べ合格が322件、前年は375件で国内トップ、トロント大学には累計100名以上を送り込んでいます。医学部医学科への合格も三桁です。

つまり、二つの学校は「同じ土俵で競っている」のではありません。 筑駒は東大を出口にした純度の高い集団で、広尾学園は海外大と国内難関大と医学部に出口を分散させた集団です。夏の模試の校内平均が一回逆転したからといって、この構造は変わりません。

「共学だから成績がいい」という話ではなく、広尾が特定のコースに優秀層を集めていること、模試を受ける層と時期が違うこと、筑駒がまだ本格始動していない時期であること。この三つが重なった今年の一結果、というのがXでも主流の見方でしたし、私も同じ見方です。

ただ、それで終わりにすると、この騒動から学べることを取りこぼします。本題はここからです。


2. 「別学は予後が悪い」は本当か。研究が言っていること

「別学の予後が悪い」という主張は、この件で初めて出てきたものではありません。中学受験の世界では以前から一部で語られてきました。では、研究は何を言っているのでしょうか。

学力・進学・賃金:別学が不利という証拠はない

経済産業研究所が2023年に出したディスカッション・ペーパーは、日本の個票データを使って、別学出身者と共学出身者の「高校でのリーダー経験」「難関大学進学」「理系進学」「就業後の賃金」を比較しています。高校進学前の家庭環境や習い事まで統制したうえで、選抜バイアスに対処する操作変数法も使った、この分野では珍しく丁寧な分析です。

結果はこうです。男性の場合、別学出身者は難関大進学確率が約6.5ポイント高く、賃金は約12%高い。しかも賃金分布の上位層(70〜90パーセンタイル)では16〜18%高く、男子進学校の影響の大きさを示唆しています。女性については、単純比較では女子校出身者の賃金が低く出るものの、選抜バイアスを処理すると差は有意ではなくなる。つまり「女子校の教育が賃金を下げている」のではなく、「高賃金を重視しない層が女子校を選びやすい」という自己選択の問題だった、という解釈です。

研究者たちのまとめは、「女性にとって共学が別学より有利だという証拠はなく、男性にとってはむしろ別学のほうが将来の賃金のためには有利である可能性がある」でした。

学力・難関大・賃金という軸で見る限り、「別学は予後が悪い」は成り立ちません。少なくとも男子については逆です。

結婚・異性との距離感:男子校にはっきりマイナスが出る

一方で、別の軸を見ると景色が変わります。

結婚相談所のパートナーエージェントが2017年に行った調査(アラサーの未婚男女2,115人)では、男子校出身の男性のうち「結婚したくない」とはっきり答えた人が28.2%。共学出身男性の17.7%を10ポイント以上上回りました。異性との交際経験があるのは6割強にとどまり、「友人の男性はほとんど未婚」という回答も3割近くありました。女子校出身の女性については、共学出身者との差はほとんどありませんでした。

一つの民間調査ですが、同様の傾向を指摘する声は以前からあり、現場の実感とも一致します。思春期の6年間、異性が「生活の一部」ではなく「たまに接する特別な存在」、あるいは「攻略対象」になりやすい環境で過ごすと、大人になってからの異性との日常的な距離感に影響が残りやすい、という説明です。

「予後」を分解しないと、議論は空転します

ここまでを並べると、何が起きているかが見えてきます。「予後」という言葉の中身が、人によって違うのです。

「予後」の中身 別学(特に男子校) 主に効いているもの
学力・難関大進学・賃金 有利、または差なし 選抜、学校文化、同性集団での集中
異性との日常的な距離感・結婚意欲 男子校にマイナス 思春期6年間の環境
組織での対人バランス・「丸さ」 個人差が大きい 本人の過ごし方、外部活動

東大実戦の校内平均や進学実績は、「入口から大学までの再現性」の話です。結婚や職場での対人バランスや適応は、別の軸です。この二つを一つの「予後」に混ぜて、模試の平均一回で「別学の敗北」を語るから、議論が空転します。

分けて言い直すと、こうなります。エリート養成という意味では、伝統的な別学一貫校はいまでも強い。ただ、一般社会、つまり異性との日常、組織での丸さ、結婚市場の予行演習としては弱い。このトレードオフが、ようやく語られやすくなった。それが今回の騒動の正体だと私は見ています。

環境は増幅装置であって、決定因ではない

もう一つ、大事なことがあります。同じ男子校でも、「楽しくやっていた人」の予後はいい、という事実です。

ブランドとネットワークが強い学校に通い、部活や外部活動で異性や多様な人との接点を自分で作れた人は、別学のデメリットをかなり打ち消しています。逆に、共学に行っても、教室のヒエラルキーの外側に置かれた6年間を過ごすと、「目立っていた人たちへの恨み」のようなものが大人になっても残る。これも本当によくあるパターンです。

環境は、その子の傾向を増幅する装置です。決定する装置ではありません。 だからこそ、「別学か共学か」というラベルだけで学校を選ぶのは雑で、「その学校で、うちの子はどう過ごしそうか」まで見ないと、選んだことにならないのです。


3. 広尾学園が伸びている本当の理由

では、広尾学園の躍進はどう読むべきでしょうか。
私は、「別学批判が浸透した結果」ではなく、「自己選抜が強く効いた結果」だと考えています。

広尾学園を選ぶ時点で、そのご家庭は、共学であること、国際コースがあること、港区という立地、海外大学を現実的な選択肢として捉えていること、これらを前提にしています。帰国生や英語力のある層、海外志向の親御さんが多く、集まる子どもたちは対人ストレスへの耐性や自己主張の強さがそもそも違う集団になりやすい。Xで「入学時点で英語力があるから当然」と言われていたのは、半分はこのことです。

筑駒のような伝統的な別学エリート校とは、集まる子の親の価値観も、学校が育てようとしている能力も違います。どちらが上という話ではなく、育てているものが違うのです。

言い換えると、広尾学園の人気は「別学の敗北」ではなく、「別のタイプのエリートを求める層が増えた」ことの表れです。学力に加えて、国際性と、ブランドと、対人スキルを込みで求める層。この層が増えているのは、日本の親御さんの出口のイメージが「東大」一本から「東大でも海外でも」に広がりつつある、ということです。

ここが、今回の騒動から学ぶべき一番大きなポイントです。


4. 偏差値が測っているのは、グローバルリーダーの資質のうち1つだけ

アルファジーニアスが学校選びをどう見ているか、ここから書きます。

グローバルリーダーに必要な資質

アルファアドバイザーズは18年以上、8万名以上の方を見てきました。中学受験から始まって、東大や海外大に進み、三菱商事やゴールドマン・サックスやマッキンゼーに入る、あるいは自分で事業を起こす。そこまで伸びていく人には、共通して備わっているものがあります。

  1. 頭の良さ(学力、思考の速さと深さ)
  2. グリット(やり抜く力、負けても続ける力)
  3. 挑戦する心(知らない場所に自分から出ていく力)
  4. リーダーシップ(人を動かし、責任を取る)
  5. プロマネ力(企画を立て、人を巻き込み、期限までに形にする力)
  6. 人への配慮(相手の立場で考える)
  7. 異なるものへの理解と敬意(国籍、文化、価値観、能力の違いを面白がれる)
  8. 優しさ(弱い立場の人に自然に手を差し伸べる)
  9. 人間性(誠実さ、約束を守る、逃げない)
  10. 心の安定(失敗した日に、自分の価値まで疑わない)

偏差値表が測っているのは、このうち一つ目の、しかも一部です。中学受験の偏差値は、小学6年生時点でのペーパーテストの処理力です。それは大事です。学ぶ脳の土台であり、複利で効いてきます。ただ、残りの九つは偏差値表には一行も載っていません。そして、企業が採用で見ているのは、残りの九つのほうです。

「学ぶ脳×人を気遣う脳×世界に挑戦する脳」

私はこれを三つにまとめて、「学ぶ脳×人を気遣う脳×世界に挑戦する脳」と呼んでいます。以前の記事でも書いた、アルファの教育戦略の背骨です。

  • 学ぶ脳:頭の良さ、思考力、先取りして学ぶ習慣
  • 人を気遣う脳:配慮、異なるものへの理解、優しさ、人間性、心の安定
  • 世界に挑戦する脳:挑戦、グリット、リーダーシップ、プロマネ力

大事なのは、これが足し算ではなく掛け算だということです。どれか一つがゼロなら、全体がゼロになります。 学ぶ脳だけの人は「東大止まり」になります。人を気遣う脳だけの人は「いい人止まり」になります。世界に挑戦する脳だけの人は「英語だけのエリート」になります。

学校選びとは、この三つの脳が「6年間で同時に育つ環境」を選ぶことです。偏差値表は、そのうち一つの脳の、入口の状態しか教えてくれません。


5. 学校選びとは、思春期の脳の「環境選び」です

なぜ学校がそこまで大事なのか。脳科学の観点から一つだけ書きます。

12歳から18歳の6年間は、脳の中で「社会脳」と呼ばれる部分、つまり他者の視線や評価を処理し、自分が何者かを組み立てる回路が大きく作り替えられる時期です。この時期の脳は、同世代からの評価に大人よりずっと敏感です。前頭前野、つまり計画し、我慢し、自分を客観視する部分の成熟は20代まで続きますが、その土台になる自己認識は、思春期に誰に囲まれ、どんな役割を与えられ、どんな評価を浴びたかで形を決めていきます。

先ほどの男子校出身者の結婚意欲の話は、この文脈で読むと分かりやすくなります。6年間、異性がいない空間で自己認識を組み立てると、異性を「日常」として処理する回路が配線されにくい。それは能力の問題ではなく、単に経験の入力がなかったという話です。
逆に女子校では、リーダーも力仕事も盛り上げ役も全部女子がやるので、「自分がやる側だ」という回路が配線されやすい。RIETIの研究が「高校でのリーダー経験」をわざわざ分析項目に入れているのも、この構造が研究者の間で意識されているからです。

私自身、女子学院という女子校で6年間を過ごしました。女子校でよかったと思うことも、外で補わないといけなかったことも、両方あります。だから、別学を否定するつもりも、共学を無条件に勧めるつもりもありません。言いたいのは一つで、学校選びとは「思春期の脳に、6年間どんな入力を与えるか」を選ぶことだ、ということです。

偏差値表は、その入力のうち「授業のレベル」しか教えてくれません。誰と過ごすか、どんな役割が回ってくるか、失敗したときにどう扱われるか、異なる人がどれくらいいるか。これらは全部、パンフレットではなく、実際にその学校を見て、卒業生を見て、判断するしかないものです。


6. アルファジーニアスが学校を見るときの5つの観点

ここまでの話を、実際に学校を見るときの観点に落とします。アルファジーニアスで学校選びのご相談を受けるとき、私たちが必ず確認しているものです。

観点1 学ぶ脳:「どう学ばせる学校か」を見る

合格実績の数ではなく、学年の何割が本気で上を目指す文化か。先取りを許す学校か、横並びの学校か。宿題の量ではなく質。放任型か管理型か。放任型で伸びる子と、構造があるほうが伸びる子がいます。ここを間違えると、6年間ずっと空回りします。

観点2 人を気遣う脳:「多様性」と「役割」を見る

帰国生・留学生・男女・経済的背景の幅。上下関係やヒエラルキーの構造。「面倒見がいい」かどうかではなく、「人と関わらざるを得ない仕掛け」があるかどうか。行事や委員会で、目立たない子にも役割が回ってくる設計になっているか。

観点3 世界に挑戦する脳:「生徒が自分で回している場」を見る

文化祭、生徒会、部活、海外研修。これらを生徒が自分で企画し、人を巻き込み、期限までに形にしているか。これがプロマネ力の練習場です。筑駒の生徒が夏に模試より文化祭を優先しているのは、この観点で見ると弱みではなく強みです。逆に、大人が全部お膳立てしている学校は、ここが育ちません。

観点4 出口:「東大か海外か」ではなく「両方を現実に持てるか」を見る

海外大学への進路指導が実在するか(先生が一人だけ頑張っているのか、仕組みになっているか)。英語をどこまで伸ばせるか。同時に、国内難関大への道も閉じていないか。出口が一本しかない学校に入れると、その出口が合わなかったときに子どもが行き場をなくします。

観点5 相性:「うちの子の気質」を見る

内向的か外向的か。自分で動くタイプか、枠があると安心するタイプか。負けん気で燃えるタイプか、安心できる場所で伸びるタイプか。偏差値表は学校を並べていますが、お子様は一人です。学校と子どもの「掛け算」で見ないと、判断になりません。

そして前提としての「床」

この五つの前提として、ご家庭が「床」を用意できているかを確認します。床というのは、以前の記事で書いた、「成績が落ちた日に、自分の価値まで落ちない」という感覚のことです。これは学校に期待するものではなく、家庭が用意するものです。床がある子は、どの学校に入っても6年間を回収できます。床がない子は、最上位校に入っても、最初の定期テストで崩れます。


7. アルファアドバイザーズ18年以上・8万名以上の観察から

抽象的な話ばかりでは伝わらないので、私たちが実際に見てきたパターンを、属性を変えて書きます。

  • 最上位の別学一貫校から東大に入り、そこで止まる人がいます。 学ぶ脳は完璧です。ただ、6年間ずっと「賢さ」だけで評価され、人を気遣う脳と世界に挑戦する脳が育つ場面がなかった。就職活動で初めて「人に何かを頼まれてやりきった経験」を聞かれ、答えられない。以前の記事で書いた「東大生が就活で落とされる理由」は、ほとんどがこれです。

  • 中堅の共学校から海外大学に行き、世界で活躍している人がいます。 偏差値だけ見れば、最初の学校選びは「妥協」に見えたかもしれません。ただ、その学校には帰国生がいて、海外研修があって、先生が海外出願を本気で見てくれた。学ぶ脳は大学で追いつき、他の二つの脳は中高で先に育っていました。

  • 男子校で「楽しくやった」人は、本当に強いです。 部活や外部活動で自分から外に出ていき、異性や大人や違う世界の人と関わる経験を自分で作った。別学のデメリットを、本人の過ごし方で打ち消しています。こういう人は、学力とネットワークとグリットを全部持って社会に出てきます。

  • 共学のトップ校で、教室のヒエラルキーの外側で6年間を過ごし、大人になっても「あのとき目立っていた人たち」への屈折が残っている人もいます。 共学だから安心、ではありません。

パターンを並べて言いたいのはこれです。学校のラベル、つまり別学か共学か、御三家か新興校かというのは、それ単独では予後を決めていません。決めているのは、「どんな層が集まっている学校か」という選抜と、「その中で本人がどう過ごしたか」です。 そして後者は、学校と本人の相性で大きく変わります。


8. 「うちの子はどこがいいですか」に、私たちがどう答えているか

アルファジーニアスに「うちの子はどこがいいですか」と聞かれたとき、私たちは学校名を先に言いません。先に聞くことがあります。

「6年後、18歳のときに、どんな子になっていてほしいですか」
「12年後、24歳のときに、どこで、誰と、何をしていてほしいですか」

東大に入る、というのは18歳の入口の話です。24歳のときに、東大を出て三菱商事にいるのか、ハーバードの大学院にいるのか、シンガポールで起業しているのか、それとも大企業で「賢いけれど使いにくい人」になっているのか。ここまで絵を描いてから、逆算します。

逆算すると、候補校の見え方が変わります。同じ偏差値帯の学校でも、人を気遣う脳が育つ学校と育たない学校があります。世界に挑戦する脳が育つ学校と育たない学校があります。海外という出口が現実にある学校と、パンフレットにしかない学校があります。そして、お子様の気質に合う学校と、合わない学校があります。

「広尾学園が筑駒を抜いた」という話に揺れた親御さんは、たぶん、この逆算をまだしていないのだと思います。偏差値表の順位で選んでいたから、順位が揺れると不安になる。24歳の絵から逆算して選んでいれば、模試の校内平均が一回逆転しても、揺れません。


9. よくあるご質問

◼︎ Q. 男子校志望で進めてきました。変えるべきですか。

変える必要はありません。学力・進学・賃金の面で別学が不利だという証拠はなく、男子についてはむしろ有利に出ています。ただし、人を気遣う脳と世界に挑戦する脳が校内で育ちにくい面はあるので、部活・外部活動・海外経験で「異性や違う世界の人と関わる入力」を家庭側で設計しておくことをお勧めします。男子校で楽しくやった人は、本当に強いです。

◼︎ Q. 広尾学園やインター系に切り替えるべきですか。

出口が海外大学なら有力な候補です。ただし、あそこは自己選抜の強い集団です。英語力があって、自己主張ができて、対人ストレスに強い子が集まる環境に、お子様の気質が合うかどうかを先に見てください。「模試で筑駒を抜いたから」は、切り替える理由になりません。

◼︎ Q. 東大か海外か、決められません。

いま決めなくて大丈夫です。決めるのは高1〜高2でいい。ただし、そのときに両方の道が残っている学校を選んでください。海外大学への進路指導が仕組みとして存在し、同時に国内難関大への道も閉じていない学校です。

◼︎ Q. 偏差値を下げてでも、校風重視で選ぶべきですか。

下げすぎないでください。学ぶ脳の土台は複利で効くので、偏差値をあまりに落とすと、学ぶ脳が育つ集団から外れます。私たちがお勧めしているのは、「届く偏差値帯の中で、三つの脳と出口と相性で並べ替える」ことです。偏差値表とは別の順位表ができます。


10. アルファジーニアスの学校選び相談(教育戦略アドバイザリー)

アルファジーニアスでは、グローバルリーダーを育てるという観点から、「どの学校がお子様にとって本当にベストなのか」を一緒に考える相談を行っています。中学受験の学校選び、高校受験の学校選び、そして海外ボーディングスクールやインターナショナルスクールという選択肢まで、すべて同じ物差しで見ます。

具体的には、次のように進めます。

  1. お子様の現在地を見ます。 学力、英語、気質(内向・外向、自己主導性、負けたときの立ち直り方)、好きなこと、家庭の状況。
  2. 出口の絵を一緒に描きます。 18歳、24歳、30歳。東大、海外大、その両方。どんな仕事、どんな場所、どんな人。
  3. 候補校を「学ぶ脳×人を気遣う脳×世界に挑戦する脳」+出口+相性の観点で評価します。 偏差値表とは別の順位表ができます。
  4. そこから逆算して、いま何をするかを決めます。 先取り、英語、非認知、家庭での「床」づくり。必要に応じて、勉強先取り特訓、アウトプット特訓、子ども向けの脳プログラムにつなぎます。

これを、私とTJ(入住壽彦)の二人で、親御さんとお子様の両方の話をがっつり聞いたうえで行います。TJは住友商事からシカゴ大学ブース(Booth)MBAを経てゴールドマン・サックスの投資銀行部門に進み、アルファアドバイザーズを創業して18年以上、8万名以上の方をグローバルなキャリアに送り出してきました。
私は脳科学と教育の側から、TJはグローバルなビジネスの側から、「この学校で、この子はどう育つか」「その先で、この子はどこまで行けるか」を一緒に見ます。


最後に

「広尾学園が筑駒を抜いた」という話は、そのうち忘れられます。来年の模試で順位は戻るかもしれませんし、また入れ替わるかもしれません。

ただ、この騒動が投げかけた問いは残ります。あなたは、偏差値表のどこに子どもを入れるかを考えているのか。それとも、6年後・12年後にどんな人間になっていてほしいかを考えているのか。

学校は、思春期の脳に6年間与える環境です。学ぶ脳だけを見て選ぶと、東大止まりの子になります。人を気遣う脳と世界に挑戦する脳まで育つ環境を選べば、東大でもハーバードでも三菱商事でもゴールドマン・サックスでも、どこに行っても通用する子になります。

中学選び、高校選び、迷ったらいつでも相談してください。偏差値表に載っていない部分を、一緒に見ます。お話できますこと心より楽しみにしております!

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アルファジーニアス | https://genius.alpha-academy.com/

2026/09/08 15:32:16
Emi Sakashita
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著者プロフィール

アルファ代表TJプロフィール
TJ:住友商事株式会社(主計部にて本社及び関係会社800社超の予算・決算・業績管理、IR業務に従事。米国住友商事(NY)における研修生として選抜(最年少)住友商事出資の米国電炉事業会社再生等に従事。プロジェクト・ファイナンス部にて、開発途上国におけるインフラストラクチャー・プロジェクト向け大型ファイナンス組成やジュピターテレコム向けファイナンス組成等に従事。欧米MBAプログラム派遣生に選抜)シカゴ大学ビジネススクール(MBA) 留学(ファイナンス、アントレプレナーシップ、オーガニゼーション・マネジメントを専攻)。シカゴ大学日本人会(The University of Chicago Japanese Association)ファウンダー。シカゴ大学ビジネススクール初の「JAPAN TRIP」企画・実行(その後毎年恒例となる)。ゴールドマン・サックス証券株式会社 投資銀行部門 勤務(メディア、消費財等分野における数々のM&Aアドバイザリー、資金調達(IPO含む)サポートに従事。プライベートエクイティ投資及び事業再生サポート業務に従事。)経済同友会 第四回起業塾 塾生(応募200名以上の中から、6名の塾生の一人に選抜。ハーバード、スタンフォード等欧米アジアトップMBA、大学院、大学、ボーディングスクール合格者多数輩出。三菱商事、マッキンゼー、ゴールドマン・サックス、ブラックロック、Google、BIG4コンサル/FAS、電通、トヨタ、三菱UFJ銀行、野村證券などトップ企業内定等の指導実績多数。TOEFL、GMAT、IELTS、GREの個別指導も徹底的にやりきる指導に定評あり。ゴールを設計し、ゴールを達成させるために比類ないクオリテイを求めることで高い評価を得ている。TJをアドバイザーにつけたいという依頼が殺到している。

坂下絵美(Emi Sakashita)
女子学院卒業後、東京大学に現役進学、東京大学薬学部・東京大学大学院薬学系研究科にて、脳機能・記憶・うつ等(海馬)の研究に従事。卒業後は製薬系企業での抗うつ薬等中枢神経系の新薬開発に従事。コロンビア大学大学院(臨床心理学専攻)にて認知行動療法や発達心理学等、うつや引きこもりに関する研究に従事。アルファ・アドバイザーズCOO、また脳科学、臨床心理学に基づくオンラインサポート「メンタルラボ」代表も務める。
幼少期には公文式で4学年先以上、小学校入学前に小学校4年までの算数をマスター、中学受験でも最高効率の勉強方法により最小の勉強時間(受験前日までテレビ鑑賞を満喫)で女子学院に合格、大学時代も塾講師、家庭教師として30名以上の生徒を御三家合格に導く指導力を持つ。東京大学で研究した脳機能・記憶のメカニズムをベースに、製薬企業では抗うつ薬の開発に携わり、さらにコロンビア大学大学院で臨床心理学を学び、認知行動療法や発達心理学の知見を深めている。脳科学と心理学の知見を活かし、一人ひとりの学習スタイルに合わせたパーソナライズされたプログラムを提供。まさにあなたの知能と思考、可能性を最大化する「学びのパートナー。」「最速で最高の結果を出す効率的な学び方」についてアルファ受講生から高い評価を得ている。

2026/09/08 15:34:05

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