東大なのにゴールドマンに落ちる。三菱商事にも落ちる。「大学までの人」にならないために、受験期の今やるべきこと

Emi Sakashita
α事務局

東大なのにゴールドマンに落ちる。三菱商事にも落ちる。「大学までの人」にならないために、受験期の今やるべきこと

アルファ・アドバイザーズで17年間、年間8,000名以上のキャリアと学びをサポートしてきました。
東大薬学部で脳科学を研究し、コロンビア大学教育大学院で臨床心理を学び、いまはCOOとして、就活生から社会人まで幅広く伴走しています。

東大を卒業し、コロンビアに行き、アルファで様々なバックグラウンドの方のキャリア、就職、そして受験6年以上みるなかではっきりと感じることがあります。

東大や難関大を出ているのに、就活でまったく戦えない学生が増えている。

学歴は申し分ない。偏差値は高い。でも、面接で話すことがない。ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)が出てこない。もっと正確に言えば、「誰かのために何かをした経験」がほとんどないのです。

これは本人の問題ではありません。10代の環境設計の問題なのです。

ゴールドマン・サックス、マッキンゼー、三菱商事、東大なのにトップ企業に受からない現実

具体的な話をします。

就活のトップ層が目指す企業、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、マッキンゼー、BCG、三菱商事、三井物産、ブラックロック。こうした企業の選考で、東大というブランドだけでは、もはやまったく通用しません

私たちは17年間、まさにこうしたトップ企業への内定をサポートしてきました。
代表のTJは三菱商事からシカゴMBA、ゴールドマン・サックスIBDを経験しています。
だからこそ断言できるのですが、これらの企業が見ているのは学歴ではなく、「この人は何をしてきた人か」なのです。

リーダーシップを取った経験はあるか。チームで何かを成し遂げたことはあるか。人のために動いた経験はあるか。困難にぶつかったとき、どう乗り越えたのか。

受験勉強しかしてこなかった学生は、ここで詰まるのです。

そして現実はもっと残酷です。東大の学生が三菱商事に落ち、メガバンクにすら落ちる。
一方で、無名の海外大学の学生がゴールドマン・サックスも三菱商事も内定を取っている。

その学生は何が違うのか?

英語は当然できる。海外交換留学に行っている。サークルや学生団体でリーダーシップを取ってきた。リーダーシップをとって「人のために動く経験、誰かを楽しませる」を積んでいる。もちろん、そこで失敗したり、裏切られたり、思うように行かなかったり、、価値観が違う人達と思いきり衝突したり、はたまた喜びや達成を分かち合ったり、人間としての厚みがまったく違うのです。

学歴では東大が上かもしれない。でも、トップ企業の面接官が採用するのは、「一緒に働きたい」と思える人間です。偏差値の高さではなく、人間としての魅力。それは、10代から何を経験してきたかで決まるのです。

「合格」がゴールになると、合格した瞬間に止まる

日本の受験エリート教育には、構造的な問題があります。

受験塾や進学校の多くは、「難関大学に合格させること」を最大の目標としています。それ自体は悪いことではありません。問題は、子どもたちの人生設計がそこで終わっていることなのです。

東大に合格する。その瞬間、達成感で満たされる。でも、その先に何をしたいのかが見えない。見えないまま、なんとなく就活の時期を迎え、「次は三菱商事だ」「ゴールドマンだ」と、また「入ること」を目標にする

実際にアルファを立ち上げた当初、相談に来る学生の多くが「三菱商事に入りたい」と言っていました。いまは「外銀に行きたい」「クオンツになりたい」と言います。でも動機を深掘りすると、「なぜそこで何をしたいのか」が出てこない

これは、永遠にニンジンを追いかける馬と同じ構造なのです。合格、入社、昇進——目的のはずのものが実は手段でしかなく、手段を達成した瞬間に燃え尽きる。

一言でいうと、学歴はあるけれど、薄い。厳しい言い方ですが、ゴールドマンやマッキンゼーの面接官はそこを一瞬で見抜くのです。

日本の受験に最も欠けているものは「人のために動く経験」

受験勉強とは、基本的に自分ひとりで頑張る行為です。自分の点数を上げ、自分の偏差値を上げ、自分が合格する。そこに「誰かのために何かをする」という要素は入りにくい。

ここに、脳科学の観点から重要な事実があるのです。

人のために行動する経験は、前頭前皮質(判断力・計画力を司る領域)やドーパミン報酬系を強く活性化することが研究で明らかになっています。つまり、利他的な行動は単なる「いい話」ではなく、脳の発達そのものに関わる問題なのです。

10代で他者のために動く経験が乏しいと、共感の回路、柔軟な意思決定、チームの中で自分の役割を見つける力——社会で不可欠な脳の機能が十分に鍛えられません。

ゴールドマン・サックスやマッキンゼーの面接で問われる「リーダーシップ」「チームワーク」「困難の乗り越え方」は、まさにこの脳の機能が土台になっています。受験の点数では測れないけれど、社会では決定的に差がつく力。それは、人のために動いた経験の中でしか育たないのです。

どれだけ偏差値が高くても、受験勉強だけでは、社会で戦える脳は育たない。これが科学的な事実なのです。

「与えたことがない人」は「受け取ることも下手」になる

もう一つ、大事なことをお伝えします。

人に何かを与えた経験が少ない人は、人から受け取ることも下手になるのです。

与える経験と受け取る経験は、鏡のような関係にあります。

与えたことがないから、フィードバックを素直に受け取れない。助けを求められない。チームの中でうまく機能できない。感謝を表現するのも苦手になる。

就活の場面で言えば、面接官からのアドバイスを吸収できない。OB訪問でうまく関係を築けない。グループディスカッションで周囲と噛み合わない。 能力はあるのに、人との関係性の中で力を発揮できない。

これは性格の問題ではありません。10代の経験の設計が偏っていた結果なのです。人に与える経験を積んできた学生は、人に頼ることもできるし、チームの中で自然にリーダーシップを取れる。この差は、就活の時点ではもう埋めるのが非常に難しいのです。

だからこそ、10代のうちにこの経験を積んでおく必要があるのです。

受験エリート教育の最大の弊害=選民思想の刷り込み

ここで、最も伝えたいことを書きます。

日本の受験エリート教育がもたらす最大の弊害は、「選民思想」の刷り込みです。

これは一部の極端な人の話ではありません。程度の差はあれ、受験エリート環境で育った人のかなりの割合が、この意識を内面化しています。 本人は自覚していないことがほとんどです。でも、「偏差値が高い人間のほうが価値がある」「東大以外は格下」「勉強ができない人は努力が足りない」——こうした空気を何年も吸い続ければ、意識しなくてもその価値観は染みつくのです。

SNSでも、受験エリート教育を経て「人間性がゆがんだ」という声が増えてきています。これは個人の問題ではなく、環境が生み出す構造的な問題なのです。

たとえ塾で受験テクニックは教えられても、人生経験に基づいた「人間としての在り方」を伝えられていない。
あたりまえの感謝や、相手への尊敬がない、子どもの価値観の形成期に、良識ある大人からの導きや他者と深く関わる経験が抜け落ちると、このようになるのです。

ゴールドマン・サックスの面接で「東大です」と言っても、それだけでは何も始まりません。
マッキンゼーのケース面接で偏差値は関係ありません。
三菱商事が求めているのは、チームを率いて泥臭く動ける人間であって、テストで満点を取れる人間ではありません。

選民思想で凝り固まった人は、社会に出てからあらゆる場面でつまずきます
上司のフィードバックを受け入れられない。後輩に教えるのが下手。チームの中で浮く。そして何より、「自分より学歴が低い人が自分より活躍している」という現実を受け入れられない

「自分は特別だ」という意識は、社会に出た瞬間、最大の足かせになる。 親御さんには、この事実を知っておいていただきたいのです。


東大は受験してもいい。でも、それだけでは就職で詰む

誤解のないように言っておくと、東大を受験すること自体は否定しません。受験してもいい。

ただし、正直に言えば、いまの東大は「入ればなんとかなる」大学ではもうないのです。東大卒でもゴールドマンに落ちる、三菱商事に落ちる、メガバンクにすら落ちる——これが現実です。東大に入ること自体の実質リターンは、明らかに下がっています。

それでも東大を受けるなら、入ったあとに動ける設計をしておかなければ意味がありません。

私たちが17年間サポートしてきた中で、東大卒で大きく活躍している人には共通点があります。それは、東大より上の世界を見ているということです。

ハーバード、スタンフォード、MITの学生たち。ゴールドマン・サックスやマッキンゼーの第一線で戦うプロフェッショナルたち。世界規模で社会課題に取り組むリーダーたち。こうした「自分よりはるかにすごい人たち」を知っている東大生は、東大で止まらないのです。

逆に、東大が人生のピークになってしまう人は、東大以上の世界を見たことがない。受験塾と進学校のコミュニティの中だけで生きてきたから、合格した時点で「ゴールに着いた」と感じてしまう。その先のモチベーションが湧かない。動けないのです。

だからこそ、受験勉強をしている段階から、「合格の先にある世界」を見せておくことが不可欠なのです。東大に受かったあとも走り続けられる人間になるには、受験期のうちから海外という選択肢を知り、世界にはもっとすごい人がいると体感しておく必要があるのです。


「知識だけの人」はますます生き残れなくなっている

これはAIに限った話ではありません。ただ、AIの進化によって、この流れがますます加速しているのは事実です。

暗記力、情報処理の速さ、正確な知識の引き出し——こうした能力の価値は、以前から少しずつ下がってきていました。AIの登場で、それが決定的になったのです。

では、何が求められているのか。

人の痛みがわかること。チームをまとめること。信頼を築くこと。「この人と一緒に働きたい」と思わせること。

これはすべて、人間性の話なのです。

受験で100点を取る力は、遅かれ早かれ機械に代替されます。でも、「あなたがいるから頑張れる」と誰かに思ってもらえる力は、絶対に代替されない。人間性こそが、これからの時代の最大の競争力なのです。

そしてこの人間性は、10代の経験の中で育つものなのです。

2026/03/16 12:20:17
Emi Sakashita
α事務局

では、どうすればいいのか——親が今日からできること

ここまで厳しいことを書いてきましたが、大事なのは「ではどうするか」です。

1. 受験と並行して「人のために動く経験」を意図的に設計する

ボランティアでも、後輩の指導でも、自分で何かを立ち上げる経験でもいい。大事なのは、「自分の点数を上げること」以外の目的のために動く時間を、意図的につくることです。若いときの苦労は買ってでもしろ、という言葉がありますが、これは精神論ではなく脳科学的にも正しい。人の痛みがわかるためには、自分が苦労した経験が不可欠だからです。

2. 東大をゴールにしない進路設計をする

東大は通過点であって、ゴールではありません。東大に入ったあと海外に出られるだけのモチベーションとリーダーシップを、受験期から育てておくことが重要です。海外大学への進学、交換留学、海外インターン——世界に目を向ける選択肢を、早い段階から見せておくこと。東大に受かってから考えるのでは遅いのです。受かった瞬間に満足して止まらないために、「合格の先」を受験期から設計する必要があるのです。

3. 「勉強ができる」を超えて、「自分で立ち上げ、人を動かす」経験をさせる

誰かに用意された環境で指示に従うのではなく、自分で考え、自分で立ち上げ、人を巻き込む経験。これが、ゴールドマン・サックスやマッキンゼーの面接で語れるストーリーになります。そしてそれ以上に、人間としての芯をつくるのです。


お子さんを、東大・ハーバードの「その先」で活躍できる人間に!アルファジーニアスの学習アドバイザリー

アルファジーニアスでは、お子さんの学習力を伸ばすだけでなく、学びを通じて人間的な成長を促すアドバイザリーを行っています。
脳科学に基づいた学習診断で、お子さん一人ひとりの強みと伸びしろを可視化する。そのうえで、知識を詰め込むだけではない、「考える力」「人と関わる力」「自分で動く力」を育てる伴走をしています。オンラインAI特訓プログラムでは、受験に直結する学力強化も徹底的にサポートしています。
アルファ・アドバイザーズは17年間、東大、ハーバード、スタンフォード、コロンビア、MITへの進学をはじめ、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、マッキンゼー、BCG、三菱商事、三井物産、ブラックロック——こうしたトップ企業への内定まで、一貫してサポートしてきました。
受験から就活まで、「この先どうなるか」を知っている大人が伴走する。それがアルファの最大の強みです。
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アルファジーニアス代表:坂下絵美
女子学院中学・高等学校から東京大学に現役合格。東京大学薬学部卒、東京大学薬学系研究科にて脳科学を研究(池谷裕二研究室・海馬/歯状回)。コロンビア大学教育大学院にて臨床心理学研究。2020年よりアルファ・アドバイザーズCOO。アルファ・アドバイザーズは17年間で累計8,000名以上の学生・社会人のキャリアと学びをサポート。自身も受験指導・語学指導の最前線に立ち、SAT 1500点超、TOEFL 100点超、IELTS 7.5以上の達成者を多数輩出。中高生の難関校合格(渋幕・渋渋・筑駒・海外ボーディングスクール等)から、大学受験、海外大学進学まで「勉強の中身」を直接見て結果を出すスタイルで伴走している。脳科学と臨床心理の知見をベースに、アルファジーニアスでは学習力と人間性の両面からの教育アドバイザリーおよびオンラインAI特訓プログラムを提供している。

2026/03/16 12:21:32

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