中学受験やめるべき? 知らずにやっている危険なこと!御三家受験、成績が伸びない、今から挽回したい・・・ご相談殺到!
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先日、こんなご相談をいただきました。
> 4年生から中学受験の塾に通わせていますが、最近、勉強しようとするとヒステリーを起こして泣くようになりました。算数のテキストを開いただけで「もう無理」と言って机に突っ伏してしまいます。正直、この子は中学受験に向いていないのではないかと思い始めています。ただ、受験をやめるということは高校受験をするということ、中学3年間でまた受験勉強をやらせないといけないとおもっています。ここまで2年近く塾に通わせてきて、費用もかなりかかっています。
また、中学受験の勉強くらいでつまづいているようでは、この先もっと大変になるんじゃないかと、AI、グローバル競争と言われている中で、小学生の段階でこれだと将来が暗いんじゃないかと不安になります。周りのお母さんたちの話を聞いていると、みんな乗り越えているのに、うちだけ脱落するのかと思うとどうしたらいいか、わからずご相談させていただきました。
このお母さんの気持ち、痛いほどわかります。
そして、同じ悩みを抱えている方が本当に多いです。
今日はこのご相談に、脳科学の観点からお答えします。
私は東京大学薬学系研究科の池谷研究室で、海馬、記憶の中枢を研究していました。その後コロンビア大学教育大学院で臨床心理学を学び、現在はアルファ・アドバイザーズCOOとして年間8,000名以上の教育・キャリア支援に携わっています。
結論から言います。
泣いている状態のお子さんに勉強させても、脳に入りません。
これは気持ちの問題ではなく、神経科学のメカニズムの話です。
ただし、「だから中受をやめましょう」という話ではありません。やめるか続けるかの前に、親御さんが絶対にやってはいけないことが3つあります。順番にお話しします。
やってはいけないこと① 泣いている子に勉強させ続ける
まず、お子さんが泣いてヒステリーを起こしている状態で、脳の中で何が起きているかを説明します。
泣いているとき、脳の奥にある扁桃体(へんとうたい)という器官が暴走しています。扁桃体はアーモンド型の小さな器官で、「危険だ」「怖い」と感じたときに一気に活性化し、いわゆる「闘争・逃走反応」のスイッチを入れます。
このスイッチが入ると、脳はストレスホルモンであるコルチゾールを大量に分泌します。
ここからが重要です。コルチゾールが慢性的に高い状態が続くと、海馬がダメージを受けます。
海馬は記憶の司令塔です。新しいことを覚える、知識を整理して長期記憶に変換する——全部ここが担っています。私が東大で研究していたのがまさにこの海馬なのですが、海馬の中の歯状回(しじょうかい)という場所は、脳の中で数少ない「新しい神経細胞が生まれ続ける場所」です。コルチゾールは、この神経新生を止めてしまいます。
さらに、海馬のCA3という領域では、神経細胞の樹状突起——情報を受け取るアンテナのようなものが萎縮してしまいます。
つまり、泣かせながら勉強させるということは、記憶装置そのものを壊しながら記憶させようとしているということです。
ハーバード大学の子どもの発達センターも、慢性的なストレスにさらされた子どもの脳では、学習・記憶・ストレス調整に関わる構造そのものが変化すると報告しています。
一晩泣いたくらいで起きる話ではありません。でも、毎日毎日、勉強のたびに泣いて、怒鳴られて、また泣いて——これが半年、1年続いたら。海馬は確実にダメージを受けます。
結論:泣いている状態で勉強させることは、脳科学的に間違いです。
やってはいけないこと② 集中力を上げるために薬を使う
次に、最近非常に増えている問題についてお話しします。
中学受験の保護者のあいだで、ADHD治療薬であるコンサータ(メチルフェニデート)を、ADHD診断のないお子さんに集中力アップ目的で服用させるケースが報告されています。
はっきり言います。これは非常に危険です。
コンサータは、脳内のドーパミントランスポーターをブロックして、シナプス間隙のドーパミン濃度を上げる薬です。ADHDのお子さんの脳はドーパミンの伝達に問題があるため、それを補正する目的で使うのが本来の用途です。医師の管理のもとで適切に使用するぶんには意味があります。
問題は、健常なお子さんの脳でこれをやることです。
子どもの脳は大人の脳とはまったく異なります。特に前頭前皮質——判断力や自制心をつかさどる部分は25歳頃まで発達し続けます。小学生の前頭前皮質はまだまだ工事中の状態です。
ここに外からドーパミン濃度を強制的に上げる薬を入れるとどうなるか。フィラデルフィア小児病院の研究チームが2017年にFrontiers in Public Healthに発表した論文では、健常な若い脳にメチルフェニデートを投与すると、低用量でも過剰なドーパミン状態になりうると報告されています。さらに、学習と記憶の可塑性に不可欠なNMDA受容体が減少し、シナプスの可塑性パターンが変わってしまうことが示されました。
わかりやすく言い直します。健常な脳にこの薬を入れると、注意力は上がるかもしれないが、脳の柔軟性——本当の意味での学習能力が損なわれる可能性があるということです。
ドーパミンを外から操作することの怖さを、もう一つの角度からお話しします。
1954年、マギル大学のジェームズ・オールズとピーター・ミルナーが行った古典的な実験があります。ラットの脳の報酬中枢(中隔野・視床下部)に電極を埋め込み、レバーを押すと微弱な電流で「快楽」が直接発生する装置を作りました。
結果、ラットは1時間に2,000回以上レバーを押し続けました。食べ物を無視し、水を無視し、睡眠を無視し、15〜20時間疲労困憊で倒れるまで止まらなかったのです。
近年の研究では、このラットが感じていたのは「快感」ではなく「渇望」——満たされない欲求を永遠に追いかけ続ける状態だったのではないかとも言われています。
コンサータは電極ほど直接的ではありません。しかし、メカニズムの根っこは同じです。ドーパミンの再取り込みを阻害して、シナプスのドーパミン濃度を人工的に上げている。
動物実験では、健常な脳にメチルフェニデートを投与すると構造や機能が悪化方向に変化する可能性がある一方、ADHDモデルの動物では改善方向に変化すると報告されています。壊れているものを直すのと、正常に動いているものをいじるのでは、結果がまるで違うのです。
結論:中学受験のために健常児にコンサータを飲ませることは、脳科学的にやってはいけないことです。
やってはいけないこと③ 「この程度でつまづくなら将来ダメだ」と思い込む
ご相談のお母さんが書かれていた「中学受験の勉強くらいでつまづいているようでは、将来が暗いんじゃないか」という不安。これは本当に多くの方が感じていることです。
ですが、脳科学的に言うと、これは完全に間違った前提です。
お子さんが泣いているのは、能力がないからではありません。脳の問題です。具体的には以下の3つのどれか(あるいは複数)が原因です。
原因① 認知負荷のオーバーフロー
子どもの脳のワーキングメモリ——同時に処理できる情報の量は、大人より圧倒的に少ないです。前頭前皮質がまだ発達途中だからです。塾で大量にインプットされた内容を、帰宅後に全部復習しなさいと言われたら脳がパンクします。パンクしたら扁桃体が「危険だ」と反応する。だから泣くのです。
対処はシンプルです。一度に扱う量を減らす。「今日はこの1問だけ完璧にしよう」でいい。脳は少量を深く処理したほうが定着します。
原因② 間隔を空けていない
脳が記憶を定着させるには、海馬で一時保存されたあと、睡眠中に大脳皮質へ転送されるプロセスが必要です。これには時間がかかります。なのに毎日新しい範囲を詰め込んで、復習は「テスト前にまとめて」——これは脳科学的に最悪のやり方です。
スペーシング(間隔反復)。1日後、3日後、1週間後に同じ内容に触れる。これだけで記憶の定着率は劇的に変わります。海馬の長期増強(LTP)のメカニズムそのものに沿ったやり方です。
原因③ 親の声かけが扁桃体を刺激している
「なんでできないの」「みんなやってるでしょ」「あなたのためでしょ」。親御さんは善意で言っています。でも子どもの脳にとっては脅威シグナルです。扁桃体が反応してコルチゾールが出て、海馬の働きが落ちる。
逆に、「ここまでできたね」「この問題、前より早く解けてるよ」という声かけは、脳の報酬系を内側から活性化します。外からドーパミンを薬で足すのではなく、お子さん自身の脳内でドーパミンが自然に出る状態を設計するのが正しいアプローチです。
つまり、お子さんが「つまづいている」のではなく、やり方がお子さんの脳に合っていなかっただけです。脳に合った方法に変えれば、お子さんは伸びます。「将来が暗い」なんてことはまったくありません。
親御さんがまずやるべきこと
ここまで読んで、「じゃあどうすればいいのか」と思われた方へ。3つだけお伝えします。
1. お子さんが泣いている理由を「脳の問題」として捉えてください。
「根性がない」「甘えている」ではありません。ワーキングメモリがオーバーフローしている、扁桃体が暴走している、コルチゾールで海馬が働けなくなっている。これは脳の問題です。脳の問題には、脳の解決策があります。
2. 親御さん自身のストレス状態を見てください。
これが最も見落とされているポイントです。親がイライラして怒鳴る → 子が泣く → 勉強が進まない → 親がさらにイライラする。これは脳科学的にはコルチゾールの共鳴回路です。親のストレスが子どもの扁桃体を刺激し、子どものストレスが親の扁桃体を刺激する。この回路を断ち切れるのは大人の側だけです。お子さんにはまだ前頭前皮質の自己制御機能が十分に育っていません。
3. 脳のことがわかる第三者を入れてください。
親子だけで受験に向き合うと、「感情」と「学習」が同じ回路に乗ってしまいます。お母さんの顔を見るだけで扁桃体が反応する状態になると、家庭内では勉強が成立しなくなります。お子さんの脳の状態を見ながらアプローチを設計できる第三者が入ることで、感情と学習の回路を分離することができます。
さいごに
中学受験をやめるか続けるかは、最終的にはご家庭の判断です。ただ、その判断をする前に、今のやり方が正しいのかを脳科学の視点で見直すことを強くお勧めします。
お子さんが泣いているのは、能力がないからではありません。脳に合わないやり方を強いられているからです。やり方を変えれば、お子さんの脳はちゃんと応えてくれます。
Alpha Geniusでは、お子さんの学習アドバイザリーと、親御さんへのカウンセリングを両面で行っています。脳科学に基づいて、お子さん一人ひとりの脳の状態に合わせた学習設計を提供しています。
詳しくはお気軽にお問い合わせください。お話できますこと心より楽しみにしております!
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中学受験やめるべき? 知らずにやっている危険なこと!御三家受験、成績が伸びない、今から挽回したい・・・ご相談殺到!
坂下絵美。女子学院→東京大学薬学部→東京大学薬学系研究科(池谷研究室・脳科学/海馬研究)→コロンビア大学教育大学院(臨床心理学)。アルファ・アドバイザーズCOO(2020年〜)。アルファは17年間で累計8,000名以上をサポート。えみ自身が勉強もバキバキ見ている実務者。アルファジーニアスでは学習力と人間性の両面から教育アドバイザリーを提供。